2021/01/01

年末年始は何をして過ごしますか?

 

年の瀬になると来年の準備に忙しくなるという人も多いと思います。特に年明けのお正月には、おせちをはじめとした豪華な料理を食べて、ゆっくり過ごすという人も多いと思います。もちろん、職種によっては、年末年始休暇はないという人もいると思いますが、どんな人でもお正月になると大なり小なり豪華なご飯を食べるという人が多いのではないでしょうか。

 

スーパーなども12月の半ばを過ぎたころから、クリスマス料理の材料に並んで、お正月メニューのおせちの中でも保存がきくものを中心に、売り場に陳列され始めているのをみるとついつい頭の中に、「来年の事を言えば鬼が笑う」という言葉がよぎってしまいます。

 

豪華なお正月料理というと、おせちはほぼ定番といっても間違いありませんが、他に何を食べるかというのは案外家庭ごとに習慣に差があるそうです。例えば、お正月といえば手巻き寿司やちらし寿司を食べるという家もあれば、すき焼きを作って食べるという家庭もあります。ほかにもお正月に豪勢な伊勢海老やカニを買って家族で食べるという家も多いのか、お正月になると店頭に急に冷凍のカニや伊勢海老を見かけることが増えます。中にはお正月にケーキを食べる家庭もあるようですが、これはクリスマスで余った材料の消費のためなのかなとちょっと余計な勘繰りをしてしまいそうになります。

 

カニや伊勢海老といえば豪華なイメージがありますが、同じような見た目でもあまり歓迎されることがない生き物として、ザリガニが今問題になっています。ザリガニというと急に庶民的な感じがしますが、ザリガニの中にもアメリカザリガニをはじめとしていろいろな種類があるそうです。

 

手軽に飼育できるからか気軽に買う人も多いようなのですが、外来種のアメリカザリガニを除く外来ザリガニ類というのが特定外来生物に指定されているのは、皆さんご存じでしょうか。買うだけでなく運んだり外来ザリガニ類をやり取りするのを11月から申請なしではできないという外来生物法が施行されたばかりなんです。

 

ですが、ザリガニって言ったら特に釣り好きな子供にとっては自然があれば水辺で気軽に獲れるワクワクする生き物ですよね。ですが、この外来ザリガニ類を飼育できず池や川に放流する人もいるようで、生態系を守るためにも飼育に対して規制がかかるようになったようです。

 

ただ、申請を出せば飼育は可能なことと、規制対象になっているアメリカザリガニ以外の外来ザリガニ類の中には、アメリカザリガニと酷似しているザリガニもいるということで、規制が始まってからも手続きについての問い合わせが、想定よりも多く発生しているようです。

 

そこで、気軽に相談出るようにするため、担当している環境省がザリガニに関する問い合わせ専門のザリガニ相談ダイヤルというのを作ったそうです。ザリガニ相談ダイヤルという名前が、安直ですがなんだかシュールな印象ですよね。

 

ザリガニといったらアメリカザリガニのイメージが強くありますが、日本在来種の二ホンザリガニもいて生態系を守ることの大切さが、注目を集めているようです。今回はアメリカザリガニが規制対象外になっていますが、外来種には変わりないのでいつか同じように規制される日が来るかもしれませんね。

 

年越しで定番のおそばにはエビのてんぷらを入れるという人も多いと思います。ザリガニはエビやカニの仲間でもともとアメリカザリガニなどは食用に輸入されていたようですので、いつか外来種の駆除の延長でてんぷらにしたエビの代わりにザリガニのてんぷらが並ぶ日も来るかもしれませんね。ただ、野生のものは寄生虫などの危険もあるそうなので、自分で捕まえて食べるのだけはやめておきましょう。