外出自粛で人と人との付き合い方が大きく変わりました。
それとともに社会の考え方も以前とは大きく変わってきているようです。

そう感じた理由とは、SNSでも話題になっているとニュースになっていたとある風邪薬の広告でした。

その風邪薬の広告では、「かぜの時はお家で休もう！」というキャッチコピーで話題になっていたのですが、これまでの風邪薬や解熱・鎮痛剤といったら、辛くてもこれを飲んだら頑張れるといった意味合いのキャッチコピーが多かったですよね。

何となく薬のキャッチコピーだとはわかっていても、こういったキャッチコピーを見るたびに、多少無理をしてでも頑張ったほうがいいのかもなぁっていつも思っていたように思います。

そんな無理をすること＝良いことというイメージが前面に出ていた風邪薬関連の広告の中で、家で無理をしないということを前面に出しているということで、SNSでも話題になっているようです。

実はこのニュースによると以前から、休まないこと＝良いことだというイメージが付きやすい広告に対して、抗議の声は上がっておりインターネット上でもキャッチコピーの変更を求める署名活動が広がっていました。

実際にキャッチコピーの中には署名運動によって変更されたものもあるそうです。
そういった社会全体の無理をしないほうがいいという考え方の広がりが、実際の製薬会社のキャッチコピーにも影響を与えたようで、今回誕生したキャッチコピーである「かぜの時は、お家で休もう！」といった今までと180度違うキャッチコピーが生まれることになったようです。

風邪に限らず体調の悪い時は自宅で休むべきですが、実際社会で働いているとなかなか休もうと思っても休めないことが、だんだんと社会的にも問題になってきています。

実際に会社が働いている社員を過労で駄目にしてしまうということも、どんどん明るみになっておりそれに対して改善する動きがどんどん進んでいます。

そんな中どうしてこういった辛いなら頑張らないという広告が生まれたのか、実際に広告を作った担当者に行ったインタビューでは風邪薬は風邪をひいてしまった段階で飲むものなので、「風邪薬を飲んだから、もう大丈夫ということは決して言えない。
ということや風邪になってしまったときの対処として一番いい適切なのは「休むこと」だと認識しているからこそ車内で話し合った結果、自然とこのキャッチコピーが生まれた。

ということを話されていて、なるほど確かになぁととても感心しました。
よく考えたら、学生の頃などは周囲の友人や家族からしっかり休みなさいといわれることが多かったのに、だんだんと社会に出ることで具合が悪くても働くのが当たり前ということになっていたことに、気づかされるようなキャッチコピーですよね。

SNS上でも優しい広告だと共感する人が多数いたようで、ちょっとした風邪薬の広告ですが現代の日本の社会全体が抱えている、仕事や家事などに対する働き方に対する考え方に悩む人たちに対して、1つの答えを示しているかのようなキャッチコピーとして、注目を集めているようです。

疲れたら休むということは至極当たり前のことですが、ついつい頑張っていると忘れてしまいますよね。

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